クリスマスは正教で復活祭に次いで2番目に重要な祭日です。キリストは12月25日に誕生したと言われ、ジョージアの讃美歌でもそのように歌われています。しかしジョージア正教は旧暦(ユリウス暦)を使っており、旧暦の12月25日は新暦の1月7日にあたるので、ジョージアではクリスマスを1月7日に祝います。
ジョージアではクリスマスは宗教的な祭日です。6日の夜に教会で特別な礼拝が行われます。この礼拝にたくさんの人が参加します。時には人が多すぎて、教会に入れず、庭で祈りを聞くことになることもあります。礼拝は朝の4時ごろまで続きます。その後、一旦休憩してから7日の朝に再び礼拝をおこないます。朝の礼拝だけに参加する人もいます。
朝の礼拝が終わった後、信者は「アリロ」(ალილო)という歌を歌いながら町の中を行進します。行進しながら、ところどころで止まっては寄付を集めます。集まったものはその後で困っている人々に配ります。ジョージアでは「アリロ」の行進は5世紀ころから行われているそうです。ソ連のときにはなくなりましたが、ソ連が崩壊した後、90年代に現在の総主教イリア2世の提案で復活しました。
今年首都トビリシで行われた「アリロ」の行進に私も参加しました。行進はバラ広場から始まり、ルスタヴェリ大通り、自由広場、バラタシヴィリ橋、アヴラバリ広場を通り、サメバ教会に向かいます。途中で旧国会議事堂や市役所の前で止まりました。国会議員や市長が寄付するものを渡し、行進に加わりました。
行進の先頭は伝統的に牛車です。 昔は寄付をこの牛車に乗せていました。 今年の行進にも牛車が出されました。 |
ジョージアでは子供たちは天使で、 クリスマスは彼らの祭りであると考えられています。 そのため行進にはたくさんの子供が参加します。 |
羊飼いの服を着た人たちも見えます。 彼らはキリストの誕生を祝いに行った羊飼いを表しています。 |
キリストが誕生したベツレヘムや、 そこに東から祝いに来た博士たちなどを表すようにラクダや象、 アラブの服を着た人もいます。 |
行進がサメバ教会の庭に入ってきました。 |
教会の関係者はクリスマスのイコンを持って行進します。 |
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