2017年1月11日水曜日

正月の飾り「チチラキ」

ジョージアでは114日は旧暦の新年です。そこで、今日は再び正月の飾りについて書きたいと思います。

ジョージアにはクリスマスツリーのほかにチチラキという正月の飾りがあります。チチラキはもともとジョージア西部のグリア地方とサメグレロ地方の伝統的な正月飾りでしたが、今ではほかの地方でも飾られます。

チチラキはハシバミ(Corylus avellana)の木の枝で作ります。真っ直ぐな枝を下から上に向かって薄く削ります。伝統的にてっぺんに十字架や小さな円い木の皿をつけたり、キヅタの葉っぱやリンゴ、ザクロなどの赤い実で飾ります。最近はクリスマスツリーのようにリボン、赤い靴下、小さいぬいぐるみ、キラキラしたボールなどをつけることもあります。チチラキは大きいもので高さ1メートルくらいです。2012年にはグリア地方で4メートルの特大のチチラキがつくられました。

119日はキリストが洗礼を受けた日です。この日にチチラキを家から出して畑や、ブドウ園、ワイン蔵などに持っていき、今年もたくさんの収穫があるように祈ります。それからチチラキを燃やし、灰をブドウ園や畑に撒きます。

面白いことに、チチラキはアイヌ民族が儀式に使っていたイナウによく似ています。どんなつながりがあるのでしょうか。
 
トビリシ、駅広場の市場、チチラキ売り場
チチラキをつくるお爺さん
რეპორტიორი)
イナウ 
(ブログ:モミジガサの探し方

1 件のコメント:

  1. 今、ちょうど白いツリーのようなものが町にいっぱい売っている光景を見ました。年を開けてからお祈りして燃やすみたいですね。
    ジョージアの人は花火が大好きなのでようで、年末お祭り気分ですね。チチラキの事知りました。

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